おっさんが飯を食べるだけ 『孤独のグルメ』
最近ドラマやマンガの復刻版も販売され知名度がうなぎのぼりの孤独のグルメ。
「巻数が少なく読みやすいのに読んだことないのはもったいないマンガランキング」が
あれば間違いなくノミネートされるであろう。
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グルメマンガは基本、ヒットする。
食欲は人間の3大欲求の一つでもあり、マンガは独自の誇張表現により
さらに料理を美味しそうに「魅せる」ことができるので読者に共感を持ってもらいやすいのが
要素の一つであろう。
しかしこのマンガは一切読者を魅せようとしない。
寛大なリアクションも用いないし特に美味しそうに食べるわけではない。
定員の態度が気に入らなければアームロックをキメるし
慣れないお店では形見を狭くして申し訳無さそうに食べることもある。
主人公のゴロちゃんは見た目はいい感じにおっさんなのだが
中身がこれに比例して成長を遂げていないことが見て取れる。
食へのこだわりだけは一級品なのだが
食べてる時の表情や思想、セリフ回しや語彙からは
純粋に食を楽しむことの大切さを読者に伝えようとしているのがわかる。
食への興味を失った現代人におすすめの作品である。
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